名詞節をつくるthat節の働き(基本)
- 主語
- 補語
- 動詞の目的語
従属接続詞の that には主語(S)と述語動詞(V)(+その他の要素)を伴って「S が V するということ」という意味の名詞節をつくる働きがあります。
名詞としての that 節の基本的となる働きは、文の主語、補語、動詞の目的語になることです。
ただし、英語は頭でっかちな文(動詞より前が長い文)を好まないので、that 節を主語にする場合(特にそれが長くなる場合)には形式主語 it を用いるのが一般的です(形式主語 it について、口語で使う場合には that が省略されることが多いです)
that節が動詞の目的語になる場合には、that が省略されることがよくあります(特に口語 )。
また、第5文型 SVOC の目的語として that 節がくる場合には形式目的語の it を用いることがあります。
形式目的語を使うことで補語の特定が容易になるからです。
want(~を望む)、offer(~を申し出る)、refuse(~を断る)などのように that 節を目的語にとらない動詞もあるので注意しましょう。
同格のthat節
- 同格名詞
- 「名詞+同格の that 節」は「~という名詞」と訳す
また名詞のthat節は特定の名詞の同格名詞として使われることもあります。
「名詞+同格の that 節」という形で「~という名詞」という意味を表します。
that節が同格名詞として結びつく名詞
- the belief that~(~という信念)
- the concept that~(~という概念)
- the feeling that~(~という感情)
- the idea that~(~という考え)
- the theory that~(~という理論)
- the information that~(~という情報)
- the possibility that~(~という可能性)
- the rumor that~(~といううわさ)
that節を同格名詞として使える名詞はある程度限られているのでよく使われるものを覚えておきましょう。
that節の例外的用法
- 例外的な用法:前置詞の目的語になる場合
- except (that) S + V... (S が V... といういうことを除けば(以外には))
- except (that) S + V... = other than (that) S + V...
- in that S + V...(S が V... という点で(は))
that 節は原則として前置詞の目的語にはなりませんが
except (that) S + V…
(S が V… といういうことを除けば)
in that S + V…
(S が V… という点で(は))
など一部例外的に前置詞の目的語になる場合があります。