【体系英文法講座】形容詞節2:関係副詞

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関係副詞
  1. 名詞(先行詞)を後置修飾する形容詞節をつくる
  2. 先行詞の種類によって使える関係副詞が異なる(時 when, 場所 where, 理由 why)

関係副詞(when, where, why)も名詞(先行詞)を後置修飾する形容詞節を作ることができます。

先行詞の種類によって適切な関係詞を選択する必要があるのは関係代名詞の時と同じです 。

時を表す先行詞に対しては when場所を表す先行詞に対しては where理由を表す先行詞に対しては why などと決まっています。

また the time when S + V..., the place where S + V..., the reason why S + V... などのように典型的な先行詞が使われている場合には when S + V..., where S + V..., why S + V... のようにその先行詞を省略することが可能です。

先行詞が省略される場合には、関係副詞節は「先行詞を含む関係詞(関係副詞)」として名詞節になります。

また典型的な先行詞の場合、先行詞を残して the time S + V..., the place S + V..., the reason S + V... のように関係副詞を省略する場合もあります。

関係副詞
  1. 関係副詞=前置詞+関係代名詞=接続詞+(前置詞+代名詞)=接続詞+副詞
  2. 接続詞として従属節をつくる(形容詞節)
  3. 従属節(関係副詞節)内で副詞として働く


関係副詞を使った例文を確認してみましょう。

関係代名詞について学習した時と同様に2つの文 (節)を1つの文にまとめてみます。


Please write the name of the country + You were born in the country.
= Please write the name of the country which you were born in.
= Please write the name of the country in which you were born.
= Please write the name of the country where(= in which)you were born.


最初の例は the country を先行詞として「関係代名詞 which を前置詞 in の目的語として用いた形」です。

さらにこの文は「前置詞 in を関係代名詞と一緒に前に出した形」にも書き換えられます。

この「前置詞+関係代名詞」 という形は1語でまとめることができて、その書き換えを可能にするのが関係副詞という語になります。

したがって、関係副詞は

<関係副詞=前置詞+関係代名詞>


という関係で定義することができるわけです。

ここで関係代名詞がどのような働きを持っているのかを思い出してみましょう。

関係代名詞は<関係代名詞=接続詞+代名詞>という関係で定義されていました。

この定義を<関係副詞=前置詞+関係代名詞>という関係に代入してみてください。


<関係副詞=前置詞+接続詞+名詞>


という関係が導けたでしょうか?

ここで思い出してもらいたいのが<前置詞+名詞=副詞(or 形容詞)>という関係です。

前置詞は必ず名詞とセットで用いられる品詞でした。

この前置詞の性質に注意しながら関係副詞に関する関係を少し書き換えると


<関係副詞=接続詞+(前置詞+名詞)=接続詞+副詞>


という関係が見えてきます。

つまり、関係副詞は関係代名詞の場合と同様に、2つの文(節)を1つにつなげる接続詞としての働きと、従属節(関係副詞節)内で副詞として機能するという2つの性質を併せ持っているのだと理解することができるわけです。


最初に見た例文に<関係副詞=接続詞+(前置詞+名詞)=接続詞+副詞>という関係を適応してみると


< where = and + (in + the country)= and + there >


という理解が可能になります。等位接続詞 and と場所を表す副詞 there が関係副詞 where の正体だったわけです。

場所を表す名詞を先行詞とする where 以外の関係副詞についても同様の理解が可能です。

具体的な例文を使って確認しておきましょう。

She last saw him in November, when he asked for her advice about the relationship with his girl friend.

この例文では先行詞は November なので、時を表す名詞が先行詞になっています。

したがって、使用する関係副詞は when です。

ここでは

< when = and + (in + November)= and + then >

という関係を読み取ることができます。

またこの例文では関係副詞 when の前にカンマ(,)が置かれています。

これは関係代名詞の時と同じく、非制限用法の目印になります。

関係副詞にも非制限用法があり、先行詞についての情報を補足的に追加するということを確認しておきましょう。

関係副詞
  1. 非制限用法が可能なのは when と where だけ
  2. 非制限 [継続] 用法 : 先行詞に関する補足情報を追加する用法(カンマが目印)
  3. 非制限 [継続] 用法を挿入的に用いることもある

関係副詞で非制限用法が使えるのは when と where だけなので注意してください。

追加でもう少し例文を見ておきましょう。

I left the school at five, when(= for then)the gate was closed.

I went to his house, where (= and there) I met his mother.

非制限用法は主語と述語動詞の間に挿入的に置かれることもあります。

次の例文で確認しておきましょう。

The park, where we used to play, is going to be closed in a month.

関係副詞 why を使った例文も確認しておきます。


The reason why I study hard every day is that I want to pass the entrance exam for the school.

ここでは関係副詞節が主語と述語動詞の間に挿入されています。

関係副詞 why による節が形容詞節として先行詞 the reason を後置修飾していることを確認してください。ここでも

< why = and + (for + the reason)>

という関係を読み取りましょう。

関係副詞
  1. 先行詞を含む関係副詞 how : how は the way(方法)という先行詞を含む関係詞(関係副詞)で名詞節を作る
  2. how S + V... = the way (in which) S + V...
  3. the way how S + V... という形は使えない


関係副詞には他に how と that があります

how は先行詞として「方法を意味する名詞」をとり the way how のような形が基本だと思われるのですが(この形では使われません)、現代英語においては the way という先行詞が how に含まれるものとして考えるので、how は「先行詞を含む関係詞」として、名詞節をつくる語であると認識しておくことが重要です。

関係副詞
  1. 関係副詞の that : that は関係副詞として when、where、why、how の代わりに用いることが可能だが that は省略 されることが多い

関係副詞 that はこれまで見てきた全ての関係副詞の代用として使うことができます。

ただし、関係副詞の that は基本的に省略されてしまうので注意が必要です。

最後に先行詞と関係副詞の関係を表にまとめておきましょう。

関係代名詞と異なり格変化はないので、先行詞の意味に対応した関係副詞をそれぞれ覚えましょう

先行詞関係副詞非制限用法
when可能
場所where可能
理由why-
方法how(先行詞を含む関係副詞)
= the way (in which)
-
that(他の関係副詞の代用 ※基本省略される)-
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